毎日暑い日が続いています。
こうも暑いと、パン作りで気になってくるのが生地温度!
室温は冷房を入れなければ32度以上なんてしょっちゅうです。
こんな暑い部屋でパン生地をこねれば、生地温度はあっという間に30度を超えてしまいますね。
インスタントドライイーストを使って2時間半~3時間ぐらいで作るパンなら、
こねあげ温度は約27~28℃にしたいところです。
このぐらいの温度でこね上げることができれば、イーストが2%ぐらい入っても約30℃の環境なら50分ぐらいで発酵が完了すると思います。
ところが、パン生地をこね上げたときの温度が30度以上になってしまうと、早い時は30分ぐらいで発酵完了!なんてことも。
こんなに早く一次発酵が完了してしまうとパンはおいしくできません。
パンはじっくり時間をかけて発酵させるほど、おいしくできますからね。
では、夏の暑い日にパン生地のこねあげ温度を上げすぎないようにするにはどうしたらよいのでしょうか。
対策についてご紹介したいと思います。
室温を下げる
これは鉄則!
暑い部屋でパン生地をこねていたらパン生地の温度がどんどん上昇してしまうのは必至です。
大抵の場合、室温よりも高いこねあげ温度になりますので、せめて目指すこねあげ温度までは室温も下げてくださいね。
冷水を使う
こねあげ温度の調整に一番有効なのが水の温度。
暑い日は水の温度も上昇していますね。
パンを作るときは、水に氷を入れたり冷蔵庫で冷やしたりしてみてください。
通常、イースト(酵母)は最初に水に溶いてからほかの材料を投入すると思います。
でも、水温が10℃以下の場合はイースト(酵母)が働きにくくなってしまいますので、粉に混ぜて使ってくださいね。
小麦粉を冷やす
水温を調整しても目指す生地温度を超えてしまうようでしたら、
小麦粉を冷蔵庫で冷やしてみてください。
水も小麦粉も冷たくすれば、こねあげ温度もかなり下がると思いますよ^^
道具を冷やす
材料を冷やしてもパン生地の温度が高くなってしまうときは、使用する道具も冷たくしてください。
ニーダーやホームベーカリーを使うならそのポットを冷蔵庫で冷やしてから使うとだいぶ変わってきます。
ニーダーによっては保冷剤を巻きながらこねられる機種もありますね。
ただし、ニーダーやホームベーカリーはこね時間が長くなればなるほど、モーターが熱くなるのでパン生地の温度もどんどん上昇。
そんなときはパン生地がまだできあがっていなくてもポットから出して手でこねてパン生地を仕上げてください。
そのほうが温度上昇を抑えられと思います。
イーストの量を減らす
最後の手段ですが、どんなに生地温度を下げようとしても下がらない場合は、イーストの量を0.2%ぐらい減らしてみてもいいですね。
そうすれば発酵時間が短くなるのを防ぐことができます。
以上ですが、生地温度に気を付けることでワンランク上のパンができると思いますので、ぜひお試しくださいね!
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