先日、こどもパン教室の生徒さんのお母さんでもある友人から以下の質問がありました。
「今度、職場のイベントでパン作りをしたいんだけど、このふたつのレシピだったら、どっちがいいと思う?」
コストコの「マスカルポーネチーズロール」というパンをイメージしていて、クックパッドからレシピを見つけて送ってきてくれました。
私はコストコのパンを食べたことがないのでそれがどういうパンなのか分からないのですが、
ふたつのレシピを見比べて、
「ひとつは甘いパンだね。もうひとつはしょっぱいと思うよ。」
「イーストの量はイベントの時間によるから・・・」
「小麦粉は○○でいい?」「そうだね、それなら××はいらないと思うよ」
など、気づいたところをアドバイス。
コストコのパンはとても甘いそうです。なので、結局甘い方のレシピを参考にすることにした、とのことでした。
イベントで使うレシピもとってもかわいく仕上がっていました!イベントが楽しみですね♪
なぜレシピを見ただけで味が分かるの?
ネットに出回っているレシピや、レシピ本だと、分量は「g」でしか表記がないことが多いですね。
でも、パンのレシピは「ベーカーズパーセント」が書いてあるととっても便利!
「ベーカーズパーセント」とは、小麦粉の量を100%として、そのほかの材料の分量は小麦粉に対して何パーセント入れるかで表したものです。
たとえば、小麦粉が100%、砂糖が3%の場合、
200gの小麦粉なら、砂糖は6g、ということになります。
パン作りを長くやっていると、
「砂糖が○○%なら甘い(甘くない)パンだ」
とか、
「バターがこれぐらいならあっさりしているね」
というのが大体わかってくるのです。
今回見せてもらった二つのレシピの小麦粉の量は250gと320gだったので、一見どうやって比べたらいいのか分からないかもしれませんが、
砂糖の量 ÷ 小麦粉 × 100
で砂糖の割合(ベーカーズパーセント)を算出すれば、ふたつのレシピを比べることができます。
このようにしてベーカーズパーセントが分かれば、実際作ってみなくてもどんな味のパンなのか想像ができるようになるんですよ!
はじめはなかなか難しいかもしれませんが、好きなパンのレシピを基準に、作る前にどんな味になるのか想像してみるのはいいかもしれませんね。
ベーカーズパーセントの詳細を書いた記事もありますので、よかったらご覧くださいませ。
[clink url=”https://atelier-de-gamine.com/2018/04/19/bakerspercent/”]
おまけ
最近はまって作っているパンがこれ、「ボーヴォロ」。
クロワッサンよりも折り込みバターが少ないから作りやすいし、なんとなく後ろめたさが少ないんです^^
辻調の講習会でおなじみのパンですが、今回は私なりにホシノ酵母でレシピを構成しなおしました。
これもやっぱり、ベーカーズパーセントで組み立てていきます。
このパンはサンドイッチにしてもおいしいんですよ。
次のコースレッスンも検討中なので、もしかしたらこのパンもメニューに加えるかも・・・
お楽しみに!