クリスマスが近づくとパン屋さんでみかけるようになるのが「シュトーレン」。
でも、今回はシュトーレンについて少しお話ししたいと思います。
シュトーレンとはどんなお菓子なの?
イースト(酵母)を使った発酵生地にドライフルーツをたっぷりと練り込み、じっくりと焼きあげたドイツのクリスマス菓子です。
真ん中が高く盛り上がっている、細長い形はおくるみに包まれたイエス・キリスト様を表しているそうです。
シュトーレンの正式な名前「クリストシュトーレン」というのは、ここから来ているのですね。
14世紀から15世紀ごろの文献にすでに登場するほどの古い歴史があるお菓子のようですよ。
では、少しだけ歴史も見てみましょう。
はじめは簡素なパンだった!
シュトーレンが初めて文献に登場するのは1329年。
ドイツの町の司教にクリスマスの贈り物としてシュトーレンが献上されたとの記録があるそうです。
当時、クリスマス前の約4週間のアドヴェント期間は(待降節、イエス様の誕生を待つ期間、祈りと断食の期間)、パンやお菓子に乳製品や卵を使用してはならなかったそうです。
だからシュトーレンも小麦粉、酵母、水だけで作られた簡素なお菓子だったといいます。
おくるみに包まれたイエス様をかたどった形はこの頃からだったようですね。
15世紀後半になると、当時の教皇が教会の建設費と引き換えに「パンやお菓子にバターを使ってもよい!」
という「ブッターブリーフ(バター許可証)」を発布し、ようやくおいしいものが作れるようになりました。
その後、シュトーレンにドライフルーツやナッツなどが加えられ、
今日食べられているような華やかなお菓子になったと言い伝えられています。
その後16世紀にはドレスデンのクリスマスマーケットで「クリスマスのキリストのパン」として販売もされたそうです。
かなり古くからある伝統的なお菓子なんですね^^
シュトーレンの食べ方、保存について
シュトーレンは生地にバターをたっぷり使用しますし、焼き上がりには熱々の状態で溶かしバターを染みこませ、
さらにバニラシュガーでコーティングするため、保存性にとても優れています。
焼きたてはラム酒とバターの香りが部屋中に漂い、すぐにでも食べたくなってしまうのですがそこはぐっと我慢。
冷めてからラップフィルムでぴっちりと包み、1週間ほど寝かせ、味をなじませてからいただきます。
食べるときは余分なバニラシュガーを除き、粉砂糖を全体にふりかけて1cmほどの厚さにスライスします。
クリスマス前のアドヴェント期間に少しずつ食べ、残ったものは乾燥しないようにラップフィルムでしっかりと包んでください。
ちなみに私は手作りのシュトーレンの場合、食べ始めるのが1週間以上先になるときは冷蔵庫に保存しています。
食べる1日前に冷蔵庫から出して常温に戻しておくと、しっとり感が戻っておいしくいただけます。
手作りシュトーレンはラッピングして贈り物に
ドライフルーツやナッツをぎっしりと入れた贅沢感のあるシュトーレンはクリスマスの時期の贈り物にも喜ばれます。
外で買うととても高価ですが、
家庭で手作りすればかなり費用も抑えられますし(といっても材料費はかなりかかりますが(^_^;)、
かわいくおしゃれにラッピングすれば素敵なプレゼントになりますね。
【2019年11月7日追記】
「シュトーレンのレッスンは今年はありませんか?」とお問い合わせ何件かいただきました。
今年は開催しないのですが、来年にはホシノ天然酵母のシュトーレンレッスンをやりたい!と思っております。その時まで、どうぞお楽しみに!