
これからパン作りを始めるなら、ぜひ揃えておきたい基本の道具からあると便利な道具まで、教室で使用しているオススメをご紹介します。
最初に揃えたいパン作りの道具
カード(ドレッジ)・スケッパー
パン生地を分割する時などに使います。また、パンをこねるときにも、べたつくパン生地を集めたりするのにも役立ちます。
ステンレス製と樹脂製のものがありますが、教室では樹脂製のものを使用しています。
樹脂製のカードは保存容器や捏ね板を傷つけることがなく、またこねているときに手や捏ね板についたパン生地をきれいに取り除くことができます。
それに小さいお子さまがいるご家庭では、ステンレス製のカードよりも樹脂製のほうが安全です。
めん棒
めん棒は生地をのばすときに使います。
凹凸のおかげで、パン生地を伸ばしたときに生地がくっつきにくいのでとても使いやすいです。
長いものと短いものが売られていますが、1本だけ買うならおすすめは長いめん棒です!一番上の写真のように、シナモンロールなど生地を大きくのばす成形のときは長い方が便利だからです。
「大は小を兼ねる」といいますしね。でも、小型のパンしか作らないというなら短い麺棒でもいいですね。
保存容器
パン生地の材料を混ぜるとき、そして一次発酵させるのに使います。
底が広く高さが低くて平べったいものより、写真の保存容器↓のようにそこは広すぎず、高さがある形がおすすめです。


というのは、こねた生地を底いっぱいに広げ、生地のてっぺんに印をつけておけば、一次発酵でそこからどのぐらい膨らんだか一目瞭然だからです。
ボウルだと「約2倍まで膨らむまで」と言われてもピンときませんよね。
ホームベーカリーでこねる場合も同じです。
ホームベーカリーのポットに入れっぱなしにしていてはどのぐらい発酵したのかわからないので、ぜひ中が見えるタイプの保存容器で一次発酵させるようにしてください。
なお、写真の保存容器は百円ショップの「キャンドゥ」で買っています。最近、あまり見かけないですが、、、小さい方の容量は830mlで、小麦粉200gまでならこれで大丈夫です。
大きい方の容量は1.7lで、小麦粉300g~400gがちょうど良いです。
写真をご用意できていませんが、セリアのシール蓋タイプで直方体の容器(1.2L)もよく使います。目盛りがついているので、パン生地の膨倍率が分かりやすいかと思います。
電子スケール
材料を計量するとき、生地を分割するときに使います。
できれば0.1g単位で計れる電子スケールがおすすめです。
なぜなら、イーストや塩は少量しか入れない分、できるだけ正確に計量しなければならないからです。
小麦粉200gを使ってパンを作るときに、3g(ベーカーズパーセントで1.5%)のイーストを入れるとします。
1g単位からしか計れないスケールを使ってイースト3gを計った場合、3.0gから3.9gまで幅があることになりますね。
もし、そのイーストが本当は3.9gだったとしたら、ベーカーズパーセントにすると1.95%、なんと0.45%も差がでることになります!
パン作り初心者の方にはピンとこないかもしれませんが、これはすごく大きな差になるんです。
計量単位のほかに注目したいのが、ボタンです。
ボタンの周りに溝があると粉がはいって故障しやいすいので、溝がないタイプのものがいいと思います。
温度計
パン作りは温度にすごく影響されますので、温度計もぜひ揃えておきたいものです。
以前はアナログのものを使っていましたが、今はデジタルの温度計を使っています。実際、こちらの方が便利だと思います^^
オーブンペーパー
パンを焼くときに天板に敷くとパン生地が天板にくっつくことがなく、また天板のお手入れも楽になります。
スーパーで売っている使い捨てのオーブンペーパーのほかに、
グラスファイバー(ガラス繊維)シートをテフロン加工したオーブンシートもあります。
これなら、何度も洗って繰り返し使えるので経済的にも環境にもやさしくおすすめです。
ただし、フォカッチャのようにオイルをたっぷりかけたりするようなパンですと、オイルがペーパーから染み出て天板もかなり汚れますので、使い捨てのペーパーと使い分けるようにすると良いですね。
刷毛
パンの艶を出すために卵液を塗るなどに使います。
発酵した生地は柔らかくつぶれやすいので、柔らかい毛の刷毛がおすすめです。
教室で使用しているのは山羊毛ですが、とても使いやすいですよ!
オーブン用手袋
「オーブン用手袋」なんて書きましたが、私は軍手を2枚重ねして使っています。
必ず綿100%のものを使ってくださいね!
あると便利なパン作りの道具
パンマット(パン用キャンバス布)
パンマットの使い道はたくさんあります。
・ベンチタイムで生地を休ませるとき
・バゲットなどを布取り発酵させるとき
私は主にパン生地を布取り発酵させるときに使っているので、ある程度長さがあった方が便利かと思います。様々な使い道によってサイズを選ぶべきですが、今回は布取り発酵させるなら、という観点でご紹介しますね。
↑こちらの馬嶋屋菓子道具店さんの商品は売り切れの場合もあるので、富澤商店さんのリンクも貼っておきます。
>パンマット(富澤商店)
ペストリーボード
パン生地をこねるとき、分割・成形するときに使います。
でも無くても大丈夫!キッチンのシンク横を綺麗にしてそこでこねればいいと思います。
そんなときにはアルコール消毒が便利ですよ!
クープナイフ
パンに切り込み(クープ)を入れるときに使います。
カミソリのような刃がついたクープナイフは、エッジの立ったクープを入れたいときに便利です。
別売りの替刃もありますので、切れ味が悪くなったら交換できます。
私はこちらのタイプも愛用しています^^
オーブン・発酵器・ニーダー
オーブン
オーブンはパン作りには欠かせない道具なのは言うまでもありませんが、ここではパン焼きに向くオーブンの特徴をご紹介します。
<庫内が広い>
「庫内が広い」とは、天板が2枚入るサイズのことです。
天板が一枚しか入らない庫内の狭いオーブンは熱の当たりが強くてパンの上部だけが焦げてしまうことがあり、残念ながらパン焼きにはあまり向きません。
<スチーム機能がある>
ハード系のパンを焼くならスチーム機能はほぼ必須です。
天板を熱々にして熱湯をかけて蒸気を起こす方法もありますが、スチーム機能の方が断然便利で上手に焼けます。
<高温が出る>
最低でも250度、できれば300度以上出るオーブンがオススメです。
特に糖分が入らないハード系のパンは高温で焼成しないと焼き色がつきません。
以上のことから、多くのパン教室で使われているのが下記の2機種かと思います
・パナソニックのビストロシリーズ
・東芝の石窯オーブン
アトリエ・ド・ギャミーヌではビストロと石窯を1台ずつ設置していますので、それぞれの特徴については教室でお尋ねくださいね。
発酵器
発酵器はオーブンの発酵機能で代用できるので、必要かと言われればそうではないかもしれません。
でも、あればパン作りが何倍も簡単になる道具かと思います。
電気オーブンは予熱に時間がかかりますので、その時間を見込んで仕上げ発酵が完了する前にパン生地をオーブンから出さなくてはなりません。
予熱している間は天板ごと大きなビニール袋に入れたりすることでパン生地の乾燥を防ぐことはできますが、予熱している間にパンが発酵しすぎてしまったり、逆に思った以上に発酵に時間がかかってしまったり。。。
パン作りになれていないときほど、
「オーブンで仕上げ発酵 ⇒ パン生地をオーブンから出して、オーブン予熱開始 ⇒ パン生地を常温で発酵継続 ⇒ 発酵完了&焼成」
という手順は難しいのかもしれません。
発酵器があれば、オーブンを予熱している間もずっと同じ温度で発酵させ続けられるのでとても便利だし、パン作りが簡単に感じられるのは間違いありません。
また、温度を25度から45度まで1度ずつ設定できるので、寒い日の一次発酵にも役に立ちます。
私が使っているのは日本ニーダーの発酵器です。PF103が最新ですが、1つ前の型番のものですと少しお安く手に入るかもしれませんね。(2025年現在)
当教室は日本ニーダーのパートナー教室なので、教室の生徒さんでしたら割引価格をご案内できます。お気軽にお問い合わせくださいね。
ニーダー(パンこね器)
ニーダーは使ってみればわかるのですが、こんなに便利なものはありません!
何しろ、材料をいれてしまえば、私の代わりにパン生地を作ってくれるのですから!
ホームベーカリーのこねる機能を活用するのでもいいのですが、こねる機能に特化したニーダーの方が断然良いパン生地ができます。
ニーダーについて私が熱く語っている記事がありますので(笑)、よろしければご覧くださいね。
>>パン作りがグンと身近に。私が“ニーダー”をおすすめする理由
以上ですが、必要に応じて少しずつパン作りの道具を揃えていってくださいね。

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