これは先日の手ごねレッスンで作った「モチモチ惣菜パン」。
国産強力粉「キタノカオリ」にじゃがいもを加えて練り込んでいます。
キタノカオリで作るパンはもちもちした食感になるのですが、じゃがいもを加えるとさらにもっちもち!
でも、じゃがいものおかげでパン生地がベタベタするのに加え、実はキタノカオリを使うとベタつきがさらに増すんです。
私のパン教室では強力粉といえば「キタノカオリ」を使っているのですが、手ごねレッスンでは配合によってはかなりべたついてパン生地がうまくできあがらないということがあるんです。
そういうときに登場するのが外国産小麦粉の「イーグル」です。
「イーグル」はパン屋さんでもよく使われているとても優秀な小麦粉です。
イーグルの特徴
家庭製パンでよく使われる小麦粉の数値で比べるとこんな感じ。(※数値は富澤商店ホームページを参照)
銘柄 | たんぱく質量 | 灰分量 |
---|---|---|
イーグル | 12.0±0.5% | 0.38±0.03% |
カメリア | 11.8±0.5% | 0.37±0.03% |
春よ恋 | 12.0±1.0% | 0.45±0.05% |
キタノカオリ | 11.5±1.0% | 0.50±0.05% |
イーグルは国産小麦粉に比べて灰分が少ないから、白いパンになりますね。
また、イーグルはたんぱく量が多く、ふんわりしたパンを作るのに向いています。
何よりも作業性が良いのも特徴のひとつです。
べたつきが少ないのでとてもこねやすい。
たとえばこれ。こどもパン教室のレッスンで焼いたフォカッチャ。
実は、一番上の写真の「もちもち総菜パン」と同じ配合ですが、キタノカオリで作ると作業性が悪いので「イーグル」に変更しています。
小麦粉を変えると味はもちろん変わってきますが、じゃがいもを練りこんだ生地ということでもちもちのフォカッチャの完成です!
小さなこどもでも、難なくパン生地を作ることができています。
パン生地をこねるときのストレスから解放されておいしいパンが作れるので、初心者の方にぴったりです。
手ごねでのパン作りが初めての方は、国産小麦粉よりも外国産小麦粉の方が失敗もすくなくふんわりパンができますのでとてもおススメです。
中でも、このイーグルは癖がなく、どんなパンにも向いています。
※「どんなパン」といっても、強力粉を使うパンだけです。
ハード系の準強力粉を使うパンには不向きですのでご注意くださいね。
ただね、イーグルの味はあっさりしているので、シンプルなパンにはやっぱり「キタノカオリ」が私は好きかな^^