先日のレッスンで、食パン型の扱いについて話題になりました。
食パン型の素材はコーティングの有無を含めていろいろありますが、コーティングがない型の場合は「空焼き」が必要です。
空焼きとは、何も入っていない型をオーブンで焼くことです。
「空焼きしたのに生地が毎回くっついてしまう」
という話もよく伺います。
私はコーティング無しのアルタイト素材の食パン型を使っていますが、実は一度もくっついてしまったことがありません。
ですので、くっついてしまう食パン型をどのようにしたら復活できるのかは経験したことがないから分からないのですが、
みなさんの話を伺っていると私の空焼き方法と違うということだけは分かりました。
昨日のレッスンでも空焼き方法をお伝えしたら意外だったようなので、このブログでもご紹介したいと思います。
空焼きは1回だけでOK!
ほとんどの生徒さんたちの空焼き方法ですと以下のような感じです。
1.250度ぐらいのオーブンで空焼き
2.ショートニングを塗って再度空焼き
このように2回焼くそうです。
油でしっかりコーティングするから、くっつかなくなるとか・・・
一方、私は食パン型を買ったお店「馬嶋屋菓子道具店」の説明書通りに空焼きをしました。
1.5斤型、2斤型、レッスンで使うスリム型食パンを持っていますが、
どれも同じやり方で空焼きし、一度もパン生地がこびりついたことはありません。
違いは「空焼きは1回だけ」という点です。
馬嶋屋菓子道具店が推奨の空焼き方法
1.ショートニングなどの油脂は塗らずに
2.ご家庭用オーブンの最高温度で(240度程度)
3.15分程度
時間・温度はあくまでも目安となります。空焼きをしていると庫内で煙がモクモクしてきます。 その煙が見えなくなるまでが合図です。
ショートニングが不要な理由は、ご購入直後の型には機械油や汚れが付着しています。 空焼きが不十分な場合、これらの汚れが付着したままの状態となります。 汚れの上からショートニングが膜を作ってしまうため、汚れが焼き切らず型離れ不良の原因となります。ショートニングの塗り付けは空焼きが十分に行われた後にお願いします。
このように書かれていて、ショートニング等の油脂を塗って焼き付けないのです。
私は上の説明を読んで、
「煙モクモクはいやだなぁ。」
と思い、空焼きする前に型を中性洗剤で洗いました。
それからは説明のとおりに焼き、最後は熱いうちにショートニングの代わりにサラダ油を薄く塗って完了です。
使い終わったら
食パンを焼いて型から出したら、型が熱いうちに油を拭き取ります。
これでお手入れは終了です。
次に使うときは油脂を塗ってからパン生地を型に入れます。
油が馴染んでくると油脂を塗らなくてもスルッと型からはずれると聞きますが、なかなか勇気が出ません(笑)
毎回油脂を塗っています。
そうそう、私は離型油を使っていますよ。
サーっと吹き付けるだけなのでとても便利です。
パン生地がこびりついたことはありませんが、
チーズをのせて焼いたら汚れてしまったということはあります。
そのときは、中性洗剤で洗って再度焼き直しました。
上記と同じように、熱いうちにサラダ油を塗ったら完了です。
空焼きが面倒なら
アルタイトなどの鉄素材の上にフッ素加工などが施してある型も売っていますね。
私は初めて食パン型を買ったとき、
「空焼きしてもパンがくっついてしまったらどうしよう!!」
と「空焼き」に躊躇がありました。
なので、初めての食パン型はテフロン加工のものにしました。
でも、このテフロン加工が全然役に立たないんです。
油脂なしではくっついてしまうので毎回塗りますし、使い終わったら洗剤で洗わないとなりません。
その後アルタイトの型を買ってみたら、空焼きこそ面倒ですが使い終わったあとに洗う必要もありませんから結局お手入れが楽です。
「最初からこれにすればよかった~」と思っています。
たまたま私が買った商品がそうだっただけで、使いやすいものもあると思いますよ!
でも、アルタイトやアルスターの製品はなんといってもお安いし丈夫で長持ちです!
もちろん、質の良い加工が施してある製品もたくさんあると思いますが、私からはアルタイトやアルスターの製品をオススメします^^
食パンに関するそのほかの記事はこちら↓
>>食パンの型のサイズを変更するときの小麦粉量の計算方法(型生地比容積)
>>食パンがへこむ原因(ケーブイン/腰折れ)