「コンパウンドマーガリン」ってご存知ですか?
昨日の「P&B JAPAN」の会場でコンパウンドマーガリンを販売しているメーカーのブースに立ち寄り、初めて「コンパウンドマーガリン」について意識しました。
コンパウンドマーガリンとは?
植物性油脂と動物性油脂の両方を配合したマーガリンのことです。
通常、マーガリンは植物性油脂のみで作られますが、コンパウンドマーガリンはバターを配合しているのでマーガリンよりもコクのある風味を持ち、溶けにくいのでバターよりも作業性が良いという特徴があります。
コンパウンドマーガリンにも種類がいろいろ
今回立ち寄ったのはリスブランドのブースでしたが、バターの配合率を変えた商品がさまざまありました。
最初に紹介してもらったのは「ソシエル」という製品です。
これは「他の素材の風味を邪魔しないこと」を目的に産み出されたそうです。
白色でマーガリンの味・香りがなく、軽め&しっとり食感に仕上がるということで、ソシエルで作った抹茶のお菓子を試食させていただきました。
バターで作るとバター臭が強く出たり、焼き色がついてしまいがちですが、この製品を使うことで抹茶の色がきれいに出て、抹茶味も引き立ちますね。
そのほか、バターの配合を増やした製品を2つほど紹介してもらいました。
バターと違い溶けにくいので折り込みパンを作るときの作業性もかなり良いようです。
このコンパウンドマーガリンを折り込んだクロワッサンも試食しましたが、しっかりバター感がありましたよ^^
マーガリンはトランス脂肪酸が多い?
マーガリンといえば「トランス脂肪酸」が多く含まれという理由で敬遠されがちかと思います。
そこで、家に帰ってから上でご紹介した「ソシエル」について調べてみました。
このマーガリンは「乳化剤などの添加物無添加&トランス脂肪酸低減!」
ということです。
トランス脂肪酸含有量で比べると、
ソシエルが「0.72~0.77g/100g」。
それに対しバターは「1.7~2.2g/100g」。
なんとバターよりトランス脂肪酸が少ないのですね!
さらにソシエルは乳化剤・香料・着色料・保存料は無添加だそうです。
今は健康被害について消費者が敏感ですから、各メーカーとも健康に配慮して製品を開発しているんですね。
コンパウンドバターを使うメリット
1.作業性の良さ
2.素材の風味を邪魔しない・活かせる
3.値段が安い
以上が挙げられるかとおもいます。
とくに「値段が安い」については、バターの半値ぐらいなのでお店をやっている方などにはコスト削減にすごくメリットがありそうです。
私たち一般消費者にとっても、バター不足に振り回されることなく購入ができるのも良い点ですね。
バター・油脂の役割について詳しく書いている記事がありますので、
合わせてご覧ください。
[clink url=”https://atelier-de-gamine.com/2019/06/20/20190620/”]
「マーガリンなんてトランス脂肪酸が多くて健康に悪そうだわ」
と見向きもしなかった私ですが、今回このような製品があることを知れたのは大きな収穫です。
サンプル品を取り寄せているので、届いたら試してみようと思います。
いろいろな物事って、「知っているけどあえてやらない・使わない」というのと、「知らないからやらない・使わない」というのでは大きな違いがあると思います。
パン作りの工程や材料選びもそうですよね。
パン教室のコンセプト「カジュアル変換レシピのパン作り」はまさにそれで、
基礎知識をお伝えし、そこからご自分でどうしたいかを選択していってほしいと思います。