レシピと違う小麦粉は使っても大丈夫?

レッスンでご紹介するレシピには小麦粉の銘柄を指定しています。

例えば、「強力粉」と書くだけではなく、「強力粉(キタノカオリ)」という感じに

すると、

キタノカオリじゃなくてもいいですか?

という質問をいただくことがたまにあります。

もちろん、違う強力粉を使っても大丈夫ですが、レッスンで作るパンとは違うパンができます

私は国産強力粉といえば「キタノカオリ」を使っているのですが、

春よ恋」は人気小麦粉でご自宅にストックがある方も多いですね。

私も以前は「春よ恋」を使っていたのですが、

「キタノカオリ」の方が吸水性が高いのと、膨らみが良いように感じます

味にも特徴がありますね。ほんのわずかなのかもしれませんがキタノカオリの方が甘いです。

また、準強力粉といえば「リスドォ」と「タイプER」を私は使っています。

「リスドォル」だけ、とか、「タイプER」だけ使うというよりは、ブレンドして使うことがほとんどです。

「リスドォル」と「キタノカオリ」を組み合わることもよくありますね。

リスドォルだけで作ると軽いクラスト(外側)と柔らかめですこししっとりしたクラム(中身)のパンが焼きあがります。

「リスドォル」と「タイプER」を混ぜると穀物の香りが強くなり、クラムがもちっとします。

吸水量も変わってきます。リスドォルだけよりも、タイプERを混ぜたほうが水を多く吸水させられると思います。

レシピに準強力粉と書いてある場合は強力粉では代用しない方がいいですね。

なぜなら吸水できる水分量がだいぶ違うからです。

できあがったパンにもかなり差ができます。

強力粉で作るパンの方がひきが強く、準強力粉で作るパンは歯切れが良くなります

10月のホシノ天然酵母コースレッスンではそんなことを実際にパン生地を触りながら確認できるような内容にする予定です。

「はじめてレッスン」で作ったパン生地は「キタノカオリ」だけを使います。

一方、10月のレッスンでは準強力粉の「リスドォルだけ」と「リスドォル+タイプER」のパン生地を作ります。

ですので、そのふたつの生地の違いをご確認いただくと同時に、はじめてレッスンの「キタノカオリ」だけのパン生地との違いを思い出しながら確かめてみてください。

マニアックな内容かもしれませんが、頭で小麦粉について考えるよりも実際に触ってみて食べてみるのが一番いいと思います!

小麦粉の違いを知れば、レシピに書かれた小麦粉から、手元にある小麦粉に変更したらどんなパンになるのか、なんとなく想像がつくようになるんじゃないかな?

どんなパンが正解か、なんていうのはないのでいろいろ試せばいいのですが、

どんなパンになるか予想をしながら配合を決めるのはすごく楽しんですよ!

さて、今日は10月のパン生地のレシピ調整をしていました。

作ったのは「リスドォル+タイプER」のパン生地。

<同じ生地で「ブール」と「ベーコンエピ」を作ります>

「はじめてレッスン」のキタノカオリ100%のパン生地とほぼ同じ水分量にする予定。

でも、キタノカオリ100%に比べてずっとやわらかい生地になります

とはいっても、文章でいくら読んでもよくわからないですよね(^^;)

なので10月のレッスン、ぜひ楽しみにお越しください!

「小麦粉でこんなにパン生地が変わるのね~」
って実感いただけるはず!

みなさんからいろんな感想をいただけるのをとっても楽しみにしています^^